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新3年生の配属 [教育]

今年も新3年生が6名研究室に配属されてきました。全員、マイクロ波をやりたい、無線通信を勉強したいという強い意欲を持って研究室に来てくれています。最近の傾向として、大学生が就職のことをかなり早い段階から意識して行動するようになったように思います。しかし、これはうちの研究室の学生だけの問題ではありませんが、そのために自分から積極的に、あるいは能動的に何かをやるというところにまでには到っていないのが非常に残念です。まだ、私の研究室に来てくれている学生は何かしようと思っているだけでも一歩進んでいるのかもしれません。
その原因は、大きくふたつあるように思います。ひとつは、高校までの学校教育で、学生たちがやるべきことの全てを教師や親が指示してきたことによると考えられます。入試という難関を突破してきた彼らは、指示通りにこなすことに長けていた優秀な学生です。もうひとつは、就職して社会に出た後に何が必要になるかが分かっていないことによると思います。就活に際しても、会社説明会や会社の概要程度は調べますが、就職後にどのような仕事をするのかや、そのために何が必要なのかのイメージをほとんど持っていないのが実情ではないでしょうか。
これらに関しては、学生側の問題と大学を始めとする教育する側の問題の双方が相乗効果をなし、前述のような状態を作り出しているのではないかと思います。これは、社会にとっては非常に大きな損失です。社会に出て力量を発揮できる人材を育成することは大学の使命です。学生に対しては長年慣れ親しんできた意識を改革させるようにするとともに、大学もこれに対応した社会から必要とされる高等教育を行っていくような変革が必要と思います。
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